2017年12月20日水曜日

空いてるところを埋める。その意味って…



ちょっと個人的なお話から…よかったら聞いてください。

先日、十数年前まで祖母が暮らしていた場所へ行きました。
そこは、私の母たち兄弟が育った家。
それぞれが独立した後は、祖父母が暮らし、
私たち家族も、夏休み遊びに行っていた、思い出深い場所です。
一時期、ひいおばあちゃんが一緒だった記憶もあるなぁ。

その後、ひとり暮らしになった祖母が亡くなり、
借家だったその家は、取り壊されたとか…

それを聞いて以来、
お墓参りで近くを通ることは何度かあったけれど、
その光景をなんとなく目にしたくなくて…寄り付かないまま…
すいぶん時間が経ちました。

それが少し前、家が建ったみたいやよ、と。
懐かしさと新しくなったその場所が見たくなって、十何年ぶりにその場所へ。
建っていたのは、想像するに若いご家族が暮らす、かわいらしいおうち。
一瞬、戸惑ったものの、左右に並ぶのは見覚えのある建物。
なにをするでもなく、少しの間、眺めていました。
…今思えば、明らかに、不審な車…

あの時じわっと湧いてきた、ほっとしたような気持ち。
あれは一体、何だったんでしょう。

まちの空洞化・スポンジ化。
空き家問題、空き地問題。
コンパクトシティ。
…そんな言葉を耳にする機会が多くなりました。
LOFT HOUSE STORE をオープン以来、特にかもしれません。

偶然にも、地方ながら祖母の家も、メイン駅からほどよく歩ける距離。
出掛けるときは、みんなして自転車に乗りました。
今たちまち、周りを見渡して、
空き家や空き地が増えている様子でもなかったのですが、
少なくとも祖母の家のあった場所は、何年か空き地だったはず。
そこに、新しい家ができた。

…なんだか不思議ですが、
思い入れのある場所が生かされている。生きている。
それを実感できて、心からよかった…と思った…不思議ですね。

徳島にも、私の近所にも、空洞化する場所が出てきました。
なんだか寂しい…あそこ、よく行ってたお店だったのになぁ。
…そんな場所を埋める。生きてる場所にする。
そのお手伝いができたら……改めて、そう思います。


staff nami

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LOFT HOUSE STORE は
3つの研究会を通じてこれからの暮らし方を提案します

ちいさな家と まちなか生活
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